AGA治療で推奨度C1評価のアデノシン外用

男性の薄毛は、思春期以降に発症する確率が高くなっていきます。これは、男性的な体型を形成する役割を担っているテストステロンの分泌量が増加するからです。テストステロンの一部は、還元酵素によりDHTという物質に変換されます。DHTは、男性性器の形成に関与するというのが基本的な役割ですが、毛根の内部の毛乳頭細胞のレセプターと結合すると頭髪の成長サイクルを狂わせてしまうという作用があります。

頭髪は、成長期、退行期、休止期というサイクルで移行しています。成長期とは、毛母細胞が分裂する事により、1カ月に1センチメートル成長する時期です。退行期とは毛母細胞の活動が低下する時期で、休止期に移行すると頭髪は抜けてしまいます。ただし、健康な状態であれば再び成長期に移行するので、頭髪は元に戻る事になります。ところが成長サイクルが狂ってしまうと、成長期への移行がスムーズに行えなくなります。また、成長期の期間も通常良いも短くなり、すぐに退行期へと移行します。このために、頭髪は成長途上で抜けやすい状態となり、生え換わりにも時間がかかるようになります。これが、DHTが原因物質で進行するAGAの構造です。

AGAは、このために男性型脱毛症とも呼ばれています。男性ホルモンのテストステロンが、変換された事による物質が根本的な原因となっているからです。DHTは、テストステロンが還元酵素により変換された事で作りだされるのですが、この還元酵素は額から頭頂部にかけての毛根に分布しています。これが、額から頭頂部にかけての部分に薄毛が集中する仕組みです。この症状に対しての治療方針は、皮膚科学の専門団体である日本皮膚科学会が公表しています。男性型脱毛症診療ガイドラインという指標で、医学的に根拠が認められている治療法をランク付けにより公開するという内容です。男性型脱毛症診療ガイドラインは、有効な治療法を薄毛に悩んでいる人に提示するという事を目的としており、曖昧な治療法に惑わされない様にするために非常に有効です。

アデノシン外用は、このガイドランで推奨度C1という評価を受けています。C1とは、行う事を考慮しても良いが十分な根拠がないという意味です。アデノシン外用が、このような評価になっているのは、信頼性の高い試験の数が少ないという事が理由です。つまり、一部の試験では効果が確認されているという事でもあります。外用薬とは、外側から利用する薬品の事です。頭皮から浸透させるというのが、基本的な使用方法となります。適切な使用を心がける事により、薄毛を改善できる可能性があります。

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