ザガーロと男性型脱毛症ガイドラインで推奨度Aとされるミノキシジルの併用に関して

AGAの治療では様々な方法や治療薬があり、初めて本格的な治療を行う方はどの治療法を選んだら良いのか、また以前から治療を行っているけれど実感できる効果が得られない方は、どの治療法が一番効果的なのかを知りたいのではないでしょうか?
AGAは男性にとって大きな悩みでもあり、育毛剤も多く種類が販売されていますが、最近目にする育毛剤にはその効果を過剰に表示して顧客獲得を狙う育毛剤などが販売されるなど、患者を煽るような誇大広告が問題視されており、効果の低い対策商品に無駄にお金を使ってします患者さんも多くいます。こうしたことを受けて、患者さんそれぞれに合った効果的な治療方法を見つけることができるよう、「男性型脱毛症ガイドライン」を制定して貴重な時間と費用を無駄にしない取り組みがなされるようになりました。
この男性型脱毛症ガイドラインでは、安全性の高い治療法を知ることができ、それぞれ推奨度が設定されているとされていますが、その中で推奨度Aランクに設定されているミノキシジルについて、併用することでより高い効果を得ることができる有効成分には、一体どのようなものがあるのでしょうか?

 

AGAの効果的な治療薬を知ることができる「男性型脱毛症ガイドライン」は、2010年に日本皮膚科学会により作成されたもので、医学的に非常に有効とされる治療方法が数多く見つかったことで、患者さん一人一人に合った治療法の発見に貢献していますが、その一方で、皮膚科学会ではむこうとも言える治療法も横行していることで、患者さんがその治療法の効果を信じて意味のない治療を続けている実態を改善するため、このガイドラインを作成して一人でも多くのAGAで悩む患者さんを救うことを目的にしています。
男性型脱毛症は遺伝的要素も含んでいますが、医学的に治療が可能なものであると皮膚科学会も認めており、その証拠としてガイドラインを設けているのであり、内容としては推奨度を5段階に分けて効果的な順に治療方法を紹介していて、高い順にA・B・C1・C2・Dとなっています。
推奨度Aは行うよう強く勧められる、Bは行うよう勧められる、C1は行うことを考慮して良いが十分な根拠がない、C2は根拠がないので勧められない、Dは行わないよう勧められるという分類がされており、最も効果的であり治療法として勧められるのが推奨度Aに分類されている方法となります。
推奨度Aにはミノキシジルの外用療法とフィナステリドの内服が効果的となっており、この外用薬においては、より濃度の濃いもの(最大5%まで)の方が発毛効果が高いとなっていて、内服薬では男性では全体の98%の患者に効果が認められたとしています。
この2つを併用することの作用機序により、単一使用よりも効果が高くなることが認められていますが、2015年9月にフィナステリドと同様の効果を発揮するザガーロカプセル(有効成分:デュタステリド)が正式に承認されましたが、このザガーロとミノキシジルの併用はどうなのでしょうか?
この新薬の効果は、フィナステリドと比較するとより強力であるとされており、併用しても目立った副作用は起こらないので、フィナステリドを使用して実感できる効果が得られなかった場合にザガーロ切り替えると効果的とされています。

 

AGA治療を行う際には、より確実な発毛効果を得ることが重要であるため、その治療法に疑問を持ったり、どの治療法を試せばよいのか分からない場合には、男性型脱毛症ガイドラインを参照することがおすすめで、フィナステリドとミノキシジルの併用は、単一使用よりも発毛効果を得ることができ、さらにフィナステリドから最近承認されたザガーロへと切り替えることで、それよりも高い発毛効果を得ることが可能となっており、心配させる副作用の面でも心配がないとされています。

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